カミサマごっこ

徒然なるままに、オタクする。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記coda雪菜true感想

日目

えーと、お久しぶり……です?
とりあえず、更新が遅れて申し訳ないです。

さーてと。何はともあれ、まずはここから。
プレイ順的には一般的なそれとはかなりかけ離れたものなのかもしれないけれど。
もしかすると、もっと感動を噛み締めることができるような道のりがあったかもしれないけれど。
それでも一応。ぼくなりのやり方で、coda雪菜ルート、完走しました~~~!

前回がcodaに入る前の触りみたいな感じで終わらせたはずなので、今回はcodaのシナリオについて全体的に話していこうと思ってます。
あ、この文章が敬体になってる理由は感謝とか感動とかそっちからです。丸戸先生、本当にありがとう…………。

何から話せばいいか、と迷うからシナリオを追って語っていこうと思う。もちろん、話の順序が支離滅裂で、あっちゃこっちゃ飛んでいくこともあるかもしれないけれど、そこはご容赦を、ということで。

始まりはストラスブールでの5年越しの邂逅。決して出会ってはいけないふたりが、天文学的な確率で、かつ最悪のタイミングで──
この辺の春希とかずさのやり取りを見ているのがあまりに辛くて、しんどくて、ひたすらにvitaの〇ボタンを連打するマシーンと化してました。何がしんどいって、春希がかずさのことを愛してるってことがひしひしと伝わってくるのが、雪菜に肩入れしているぼくとしてはしんどかった。あたかも自分が雪菜であるかのように会話を聞いてました。これまでは、プレイする場所に関わらず、必ずイヤホンでプレイしていた(その方が雪菜やかずさの声が直に伝わってきて好きだから)のですが、この時は春希とかずさの楽しそうな声を聞いているのが辛すぎて、イヤホンではなくスピーカーでゲームを進めてました。それでもきついことにはきつかった。目線を変えれば、introductory chapterの頃のかずさももしかするとこんな思いを抱いていたのかもしれないな、ってふと気がついたけど、そんなことを考えたのはついさっきで。プレイしていた数日前は、本当にただただしんどかったです。
ちなみに、雪菜には正月前の段階で、かずさと会ったことを正直に伝えました。雪菜に隠し事をするのはやっぱりぼくには無理です。どんなに春希が上手に隠そうとしても、雪菜はきっと、どこかしらで気がついてしまうから、なんて理性的な理由は後付けだったりして。ただただ、雪菜に隠し事をしているのが辛かったからです。コンサートの後の春希も言ってますが、これ以上雪菜のことを裏切ったり、騙そうとしたりするのは、メンタル的に無理。
個人的には、浮気や不倫は墓まで持っていけ、って思ってるんです。上手に隠して、何としてでも露呈しないようにハラハラしながら、十字架を一生背負って生きていくのが、相手に対する何よりの責任の取り方かなって。結局のところ、相手に吐露してしまいたい理由は、全部吐いて、背負ってきた荷物を全て投げ捨てることで楽になりたいから、でしかないと思ってるんです。罪を捨てないことが、たとえ身勝手でも贖罪なのかなって。
だとしても、最終的に隠しきれなくなってしまうのであれば、いつ言っても同じ話で。むしろ、隠した分だけ不信感は募るわけですしね。雪菜には隠し切れない、ってintroductory chapter、closing chapterを通して痛感していたところだったので、覚悟を決めて、打ち明けるしかないと思いました。これが雪菜エンドに繋がったのかどうかはわかりません(少しメタ的な読みがあったことは否定しません)。

さて。出張から帰国して、かずさの来日コンサートを知った春希。かずさとの再会を告解したことで雪菜とギクシャクする一方で、冬馬かずさ密着取材によって、かずさとの距離を一気に縮めていく。刻々と迫るコンサート当日──

「私が先だった,私が先だったんだ」
はい、これ。本当にこれ。
それで、この作品で1番泣ける曲なんですよね、『After all 綴る想い』(DAMには入ってませんが、JOYならカラオケで歌えます)
実のところ、そんな気はしてたんですけどね。ぼくは、ic→cc雪菜ルート→coda雪菜ルートって走り抜けてきたので、かずさが初キスの相手だってことは確定はしてなかったんです。icの雪菜の言葉の節々を思い出すと、なんとなくそうかなあーって、そんな曖昧な感じだったわけですが。
春希を取られるとは思っていなかったからこそアクションを起こさなかったかずさですが、もし、もし雪菜の気持ちを知っていたら、かずさは春希を奪ったんだろうか、って。それだけがものすごく気になります。
ぼくはプレイ中、雪菜しか見えてなかったのでかずさを受け入れる選択肢はありませんでした。拒絶したかった。受け入れることが辛かった。かずさとキスするシーンもちょこっとだけ覗いたんですけど、もう無理だったんで即時撤退です。
話あっちゃこっちゃいくんですけど、かずさが変装するために作った姿、伊達眼鏡で髪結んでってそれ完全に雪菜じゃーん……と。
雪菜はいつだってそばにいたんですよ。外での格好は昔の雪菜でしたし、何よりもぼくは雪菜になった気分で、春希とかずさを見てました。だから、とても辛かったです。でも、かずさもicで同じ思い、してるんですよね。受け入れるかどうかを選べるcodaなだけまだマシかもしれません。

ついにコンサート当日。雪菜のもとへ向かう春希。もはや壊れてしまったかずさ。そして、明かされる冬馬曜子の病気。何重もの困難に襲われる中で、春希と雪菜はかずさを立ち直らせるべく動き出す──
雪菜とかずさのバトルは、まさに丸戸さん、って感じでしたね。
あと、このふたりの言い争いの中で、雪菜はかずさに「臆病者」と言い、かずさは雪菜に「偽善者」と言い返すわけですが、これもなかなか面白いなと思いました。
もしも、雪菜が偽善者だとしたら「本当はかずさのことなど好きではなくて、春希のために嫌々役を引き受けている」ということになりますし、かずさが臆病者だとすれば、「春希のことが好きで好きで仕方ないが、臆病さ故に想いを打ち明けることができなかった」となるわけです。
しかしながら、お互いにとってその認識は辛く苦しいものです。本心では「雪菜が自分のことを好きだというのは本音であってほしい」「かずさが春希に想いを打ち明けなかったのは、春希のことをそこまで好きでなかったからこそ、であってほしい」なんて願ってるわけです。お互いの願望と真反対のことを叫んでいるからこそ、雪菜が言うような、「こうなっちゃう」わけですね。
かずさの言葉を借りるなら、「不倶戴天の敵」なのに「親友」でありたいふたりの複雑な感情がそこにあるからこそ、ふたりは素直になれないのかな、なんて思いました。同じ空の下で共には生きられないことと、親友であることは、普通どう考えたって両立などできっこないわけですが、それをしたいというワガママが、無自覚に歪んだ関係の原因なのかもしれないな、と。

なんとか立ち直ったかずさの加入で、とうとう軽音楽同好会は再び動き出す。コンサートへのタイムリミット、雑誌の締切が迫る中、かずさからは驚きの提案が。3人旅の終着駅はいずこへ──

はい、やっと……やっとcoda雪菜trueが終わります。終章です。
この3人の雰囲気は、icの合宿の頃のそれと本当にそっくりなんです。
「俺たちが3人でいられた最後の日だった」
この言葉は、ic文化祭当日の春希の独白です。この言葉は果たして、codaでも有効なのでしょうか。
別作品の考え方を引用してしまいますが(巧妙なステマ)、『とらドラ!』の川嶋亜美ちゃんも言っているように、告白をなかったことになどできないし、好意を知ってなお、知らんぷりして今まで通り~などということはできません。つまるところ、好意を知ってしまえばその関係は崩れてしまうわけです。より正確に言えば、必ずしも崩れてしまうわけではありませんが、それでも以前と同じ形のままで……というようにはいかないものです。いい方向にしろ、悪い方向にしろ、変化は確実に訪れます。
だから、先ほど言ったように、雰囲気が"そっくり"なのですが、それはあくまでもそっくりなだけで、贋作に過ぎません。
それでも、たとえ贋作であっても意味が無いなんてことは思わないし、思いたくないんです。それを確認するプロセスが、春希が雪菜を頼り、雪菜がかずさを救った流れだったのだろうと思います。ニセモノであっても、もう一度ニセモノが見たかったんです。それは3人でいることを諦めるために──
3人でいたいんです。でも3人ではいられない。不可能だから実現しないだけであって、実現させたいという思いは変わりません。
けれど、3人でいられないこともまた必然なんです。3人でいたいと思いつつも、雪菜もかずさもふたりきりでいたいと願っているから。
だから、ちょっとずつ慣れたんです。ひとりぼっちと、ふたりっきりに。
そういう意味で、軽音楽同好会再結成に至るまでの道のりは、3人でいることを諦める覚悟を決めるものだったと言えるでしょう。
故に、辿る流れは全く同じなのです。祭りが終わってしまえば、贋作は呆気なく砕けて、霧散してしまう。付属祭の時と何が違かったかといえば、3人の時間が終わってしまうことを、3人ともが理解して、ステージに臨んだことにほかならないのでしょうね。
さて、当ルートは雪菜trueと謳っていますが、かずさの名言も目立ちました。
「あたしの目指す場所じゃなくていい。ただ、あたしの帰る場所でいてくれればいい」
個人的には、本作通しても屈指の名言だと思ってるんですこれ。
かずさの世界にそれまでいたのは、春希と曜子だけだったわけですが、春希は雪菜を選び、曜子は病から死の危険すらもありうる状況になりました。つまるところ、以前までのかずさの世界は崩壊目前だったわけです。
そんな中で、雪菜と向き合い、3人での時間を経て、春希への感情を「愛してる」から「大好き」に変えたように、曜子に対する感情もまた「目指す場所」から「帰る場所」へ変えたわけです。
ぼくは、感情が「変わった」とは思ってないです。「変えた」というか、変える覚悟を決めたというのが正しいと思ってます。だって、人の気持ちってそんな簡単に変わりませんから。5年思ってきたなら、忘れるのには10年はかかるでしょうし、曜子との付き合いはもっともっとですから。それでも、かずさにとっては大きな変化だろうなと感じました。大局的な意味では、感情は変わってるんですが、こういうのってシロクロ明確につけられないのが難しいですね。かずさの変化が明に表れた一言でした。
雪の中での春希と雪菜の掛け合いは、本当に、codaの集大成だったと思います。全てが素晴らしいの一言に尽きます。生憎、語れるだけの言葉を持ち合わせていないのでこれ以上の言及は避けますが、何度も見直すくらいには好きです。

さて、総括ですが。
この歪な三角関係は、誰かが変わることなくして、解決はなかったんです。それに、解決しなければ誰かが壊れてしまうこともまたcoda中盤までで明らかにされてきたことでした。
では、変わったら負けなのでしょうか。それとも、変われないことこそが敗北なのでしょうか。
春希を諦めたかずさは負けたのでしょうか。しかしながら、結婚式で泣いていたのはかずさではなく、雪菜でした。
変わった誰かも、変われなかった誰かも、何もかもを受け入れることしかできなかった誰かも。
誰も彼もが苦しんで、辛い思いをして、こんな苦々しくて恥ずかしくて、でもどこか誇らしい感情を、一生抱えて生きていくのだと思います。

最後にひとつ気になったことを書いて終わりにします。
全ルート通してですが、雪菜のわがままさが変わってしまったシナリオは、例外なく幸せな終わり方をしないです。幸せの概念は人それぞれであり、殊ギャルゲにおいては相対的評価しかくだせませんが、他ルートと比べてみると、すっきりしないエンディングを迎えることが多かったように思います。
だとすれば、『WHITE ALBUM2』とは小木曽雪菜のための物語だと言えるでしょうね。

まあ勘なんですけど、丸戸先生はきっと、かずさのためにシナリオを書かれたのだろうな、と。根拠も一切ない憶測ですが、そんな妄言を結びの言葉とします。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、6日目

6日目

WHITE ALBUM2 closing chapterの1周目、完走。辛くて、苦しかったけれど、それでも走り切ってよかったと心から思える。雪菜派のぼくにとってはそんなラストだった。……なお、最後の最後に見たcodaの冒頭は見なかったことにする。

今回はclosing chapterの雪菜ルート関連の感想について、つらつらと書いていく。
まず、最初に言いたい。雪菜、可愛い可愛い可愛い可愛い。雪菜が天使すぎて、ぼくの語彙力が死んでいた。
甘えモード入った時の雪菜は無敵。
春希の説得の後、雪菜が『WHITE ALBUM』の鼻歌を歌っているシーンを見て、なんというか。雪菜の可愛さと、とうとうここまで戻ってこれたんだなという感動に包まれていた。雪菜、ありがとう……ありがとう…………。
少し話が逸れるが、小木曽家のみんなもほーーんとに好き。3年前からずっと思っていたが、頭のお堅い父親と思いやりの深い母、ラフに仲良くできる弟も、正直羨ましくすらある。何よりも、温かい家庭が画面のこちらにまで伝わってきて、好きでした。本当にありがとう。
雪菜関連の話はしてもし足りないくらいにはあるんだが、ぼくの語彙力が足りないせいで、文章化するのは厳しい。キャスでもする時に喋るかもしれない、ってことにしておこう。

シナリオ全体から考えたことについて1つだけ。
雪菜ルートでは結局、和泉ちゃんの正体についてははっきりせず、麻理さんのプライベートに踏み込むこともなかった。展開上、小春ちゃんと恋愛方面へ走ることもなかった。
これは、ぼくたちが日頃生きている現実世界と地続きの真実であるように感じた。
ぼくたちが日々を過ごしていく中で、触れ合う人、関わる人、すれ違う人は無数にいることだろう。それら全ての人々と親睦を深めていたらカラダがいくつあっても足りないし、ヒトはそんなことができるほど器用でも賢くもない。意識的、無意識的に関わらず、相手を取捨選択して、人生を作らざるをえない。
以前も言ったように、現実世界では常に分岐を認識できるとは限らない。何気なくとった行動とたいして特別でもない偶然から失われる可能性なんてものは、掃いて捨てるほどある。
だとしても──いや、だからこそ、周囲の人を大事に、よく関わって、よく触れ合いながら、日々をおくることが重要なのだと思った。
……と、まあ小っ恥ずかしいことを生真面目に書いてしまったのは、もしかしたら春希に影響されたのかもしれない。

話が前後するが、春希と雪菜に関して思い出したことが1つある。1月の中旬、下旬頃の、春希が雪菜に弾き語りをしていたくらいのふたりの関係について、だ。
春希は雪菜の全てを受け入れて、雪菜は春希に甘え倒す、そんなドロッドロに甘ったるいふたり。当初、ぼくにはアレがとても危うく見えたものだ。
あの期間がなんだったのか、今思い返してみると、つまりお互いの、目指したいお互いを探し出す時間だったのだなー、と。
ギターの弾き聞かせがあったからこそ、雪菜は本来の自分を見つけ出すためのきっかけを得れて、春希は取り戻したい雪菜像をより明確に出来たのだと思う。嫌いだった音楽と向き合うことが出来たのは、間違いなく春希というプラス要素が、音楽というマイナス要素との相殺を厭わなかったからであろう。
一方、ギターという、いわば3年前の思い出の欠片で少しずつ慣らしていったからこそ、雪菜は『届かない恋』を歌える状態になれた。春希にも良い影響が少なからずあったに違いない。
「歌が好きでワガママで……」というのはまさに3年前の小木曽雪菜であり、その雪菜を軽音ライブのボーカルに勧誘している春希は、奇しくも3年前とまったく同じことをしているのである。道のりこそ違えど、"2人だけで"3年前をなぞることで、かずさのいない現在を埋められるようになったのかな、なんてことも思う。
ともすれば、introductory chapterで「3人から1人ぼっちになり」、closing chapterで「1人ぼっちが2人になる」構成であるとも言えよう。

……あまりしたくない話だが、codaにも少しだけ触れようと思う。
codaではかずさの再登場により、春希の気持ちが揺れるのであれば、これもまたintroductory chapterの再現だろう。
ただし、再現するのであれば、当時と同じことが起きうる前提が必要であるのは自明である。
その前提のうちの1つは、春希と雪菜が密接な関係にあること。これをクリアするために設けられたのがclosing chapter雪菜ルートだったのだろうと考えられる。結局は春希と雪菜が和解を出来ず、大学を卒業した後はだんだん疎遠になり、ふたりの関係も自然消滅していくようならば、雪菜とかずさの闘いなど起きようはずもないからだ。かずさを愛することに罪悪感を抱くのは、春希が雪菜のことも忘れられないからである。それはかずさにとっても同様であり、春希が雪菜と親密な関係にあることが、かずさが踏み切れなかった要素のうちの1つなのだから。
これはあくまでも想像なのだが、closing chapterのクリスマスにも春希が言っているように、雪菜以外の女性が隣にいる場合ならば、春希はいずれかずさを思い出に昇華して、その時春希の目の前にいる女性だけを純粋に愛することが出来るのだと。相手が雪菜だからこそ、かずさが心のうちから出ていってくれないのだと。もしもこれが本当だとすれば、closing chapterで和泉ちゃん、小春ちゃん、麻理さんのいずれかのルートを取った場合、codaシナリオは消滅すらしうる。直球に言えば、春希がかずさを忘れてしまうからだ。無論、これはこんなちゃちいシナリオ構成上の事情ではなく、春希と春希が選んだヒロインの選択によるところが大きいに決まっているのだが。それでも、closing chapterを見ている限り、3人が3人とも、春希のかずさに対する罪を赦し、忘れさせようとするのではないかな、とも思った。これはclosing chapterの他ルートを触ってみればわかることだろう。楽しみ……ではまったくないが、気に留めるくらいはしておこう。

繰り返すようだが、closing chapter雪菜ルートはintroductory chapterの清算である。introductory chapterで渡せなかったシルバーリングも雪菜の手に渡り、introductory chapterによって壊れた春希と雪菜の関係は、元の恋人に戻った。
言い換えると、closing chapterで清算できなかった冬馬かずさこそがcodaで向き合わなければならない存在である。なぜならば、closing chapter雪菜ルートでチャラに出来なかったものというのは、雪菜との対話のみではもはや収集がつかないからである。すなわち、かずさとの再会なくして、氷が溶けることはない。メタ的に言えば、氷が溶けないまま物語が幕引きとなることもないだろう。
冬馬かずさとの邂逅はすぐそこまできている。凍っていた雪が再び溶け始める。最後に見るのは、踏みにじられた泥だらけのアスファルトか、芽吹く一輪の草花か。胃薬を服用しながら臨みたいと思う。

そろそろ3000字なので、ここらへんで今回はお別れにしよう。更新こそなかなかままならないが、プレイ時間は最大限取れるように努力している。……codaは本当に、自分自身の心次第だと思う。ブログの更新が遅れることもあるかもしれないが、読んでいただけると嬉しい。

それでは。
(TwitterのID:@hope_0923)

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、5日目

5日目

こんちゃす。どうも、お久しぶり。ぼくです。
本当は27日は投稿したかったけど、疲れ果てて眠りこけてた。3日分くらい寝た感あるから、許してください。
さてと。んじゃ、今日もホワルバ2やってきますか。

と言っても、今回はプレイ時間が1時間と少し程度なので、比較的書く内容は少ない方(まあ、中身はそれなりに濃かったけど)ではある。それでも、個人的に思うところは多々あったので、ぼちぼち書いていこうと思う。
前置きしておくと、今回は作品の解説や考察というスタンスよりは、ぼくの感想がメインになると思われる。元々そういう趣旨のブログだしね、しょうがないね。

さて、今回はクリスマスの1件が終わってから、二年参りで雪菜に電話したあたりまで、のお話になる。前回に比べると、かなり明るい部類のシナリオには入るが、丸戸先生のことなのでそこらへんは全く信用してません。地獄へと突然突き落とされる心の準備は出来てるつもりであるし、なんなら今既に地獄にいる可能性も否めない。

クリスマスでの1件は、事の顛末だけを綴ればかなりもかなりのマイナスの内容のくせに、もたらした影響は意外にもプラス方向のものが多いように感じられる。まあ、これに関しては少し考えれば自明である。
春希が立ち直れたのは"雪菜に責められたから"である、というのがまず1点。たとえ今更であったとしても、雪菜に弾劾されるというのは、春希が3年間切望していたことであり、同時に雪菜が3年間踏み切れなかったことでもある。春希のわかりやすすぎる嘘は、あらゆる意味合いでトリガーとなったわけである。
また、雪菜に責められたことで、春希自身が罪に向き合わなければならないと改めて実感できたのだと思う。罪に向き合うことは、言うまでもなく、辛く厳しく、そして誰も得をしない。極論、春希がこれから先1人で生きていくつもりならば反省をしようがしまいが、至極どうでもいいことである。
個人的見解ではあるが、罪と向き合う、というのは想像以上に厳しい。
まず、罪と向き合う目的が非常に曖昧である。相手のため、と謳ったところで、相手と一切関わらない生活がそこにあるわけで。相手と関わることはもはや論外という状況で、贖罪を促す理由などほぼ皆無である。
次に、罪と向き合う手段もまた非常に不透明である。かつて春希は「雪菜と付き合い始めたことを真っ先にかずさに伝えることが、かずさにとって自分が誠実であることだ」と考えたが、これは全くの誤りであった。誠実の尺度も十人十色であれば、そもそも誠実であることが求められないことすらある。そんなことが薄ぼんやりとでもわかれば、いったい何を以て贖罪とすればいいのかがさっぱりわからなくなるものだ。何をしたところで「それは自己満足だ」「相手のことを考えてなどいない」「相も変わらず自分は自己満足の甘い毒に浸っては逃避し続けているずるいやつだ」などと、悪循環し続けることも少なくない。
そもそもが、贖罪とは許されるための行為であり、回り回るとあくまでも自分のためでしかないというのは当然の帰結である。もっとも、この事実を認識しようがしまいが、罪に囚われ続ける以上は孤立した贖罪は遂行されえないという残酷な真実が地球にはある。
原則として、誰かに許しを求める時は、その相手に直接謝罪をするしかないわけだが(この"直接"というのは電話だとか手紙だとか、そういう手段単位の話ではなく、現実世界に実在する本人と向き合うという表現)、ひとり内々に陳謝をして、相手と向き合った気になっているのは、同じ場所をぐるぐる回っているだけの無為な時間にすぎない。長々と話したが、要するに、赦しを乞いたい相手と直接向き合うことなくして、罪から解放されることはありえないのである。
雪菜との関係を進展させたいのであれば雪菜に許してもらわなければならない。それならば直接雪菜と向き合わなければならない。雪菜に許されることなくして、償いを認識することは不可能だからである。
かずさに対する謝罪には諸説ある。かずさには謝らないというのは、かずさへの誠実さに欠けるという意見もある。その一方で、かずさへ誠実になったところで、そもそも何も生み出しえないという事実にも一理ある。雪菜を選ぶと決めたならば、かずさとの関係を解消させる意味はもはやないのである。より戻すからこそ、関係を修繕する必要があるというのがポイントになると思う。
……少し脱線するが、文字通り三日三晩眠れないほどにクリスマスの夜、春希は傷ついた。望んでいた事態であったとはいえ、いざ直面してしまえばこんなものである。シチュエーションが最悪に近いものであったことが手助けしたことは間違いないのだが。いずれにしろ、他の女の元へ走ってしまいそうなほどに春希は絶望していた。メタ的な言い回しをすれば、雪菜ルートから脱落する大きな転換点の1つであったわけである。
もう1つ加えるならば、今回は雪菜にも非があったという事実である。依緒が断言しているとおり、雪菜の態度に一貫性はない。ひどいことをしたと言われても仕方の無いほどの仕打ちだ。だからこそ、麻理さんも答えを出せず、小春ちゃんも春希を擁護していたわけだが。結果的に春希の立ち直りに寄与したとはいえ、これらの一連の動きは、他ルートに走ってしまった場合に、その相手にそのままズブズブと堕ちていきえたのだという強烈な証左でもある。あのクリスマスの夜、自分を慰めてくれる女性がいたら、どうなっていたのか、想像にかたくない。
そういう意味では、他ルートとの分岐などほんの紙一重である。事実、実際の人生においても分岐を認識できる人間などほんのひと握りなわけで。ギャルゲとしても、リアル世界としても、少し背筋が寒くなる話だな、と思った。

雪菜との一件とそれに関連した感想はだいたいこんなものである。
他3人についても書きたかったが気力と眠気の問題で、また話が進んでから。明日からまた3日間くらい更新出来ないかもしれないが、まあ許してほしい。プレイ時間自体は取れるかもしれないから、あとは運次第。祈れ。

最後に。歳上の女性を好きになることが多い人は、後輩ヒロインを好きになりがちだし、逆も然りだと思うんだ。好きになる、というよりは正確に言うなら、情が移る、が正解のはず。
つまるところ、ぼくは小春ちゃんが好きだなあって思います。雪菜ちゃんがいなかったら、小春ちゃんルートで突っ込みますよ。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、4日目(part.2)

4日目 part.2

本来は今日2本投稿なんてサラッサラするつもりなかったんだが。
でも……ちょっとこれはぼくのメンタルがおかしくなっちゃうのでやむを得ず……って感じだ。

前記事までをお読みくださったホワルバ2の諸先輩方にはもうぼくが何を言おうとしているかバレバレだと思うが、つまりアレだ。クリスマスデートの話である。
ため息を堪えて、感情を文字にしていこうと思う。

さて。ぼくは何か、何か間違っていたのだろうか。
春希がかずさのことを忘れて、徐々にでも思い出にして、雪菜と仲を戻して……それで、いつかは結ばれて。
そうして、ふとした瞬間に、雪菜と築いてきたものを見直した時に、初めてかずさのことを完全に思い出にできる。正解の選択肢を引き当てたのだとは思えなくとも、引いた選択肢を正解にする努力が実ったのだと信じられるから。
ハクだって、トンネルを出るまでは振り返るなと言っていた。ジグゾーパズルは完成するまでは歪に見えるものだ。たとえ完成形が見え始めたとしても、見えないピースに怯え、不安になり、自分の組み上げてきた一枚絵を信用できない夜もあるかもしれないけれど。ピースが上手く合わなければ、ひっくり返して全てを台無しにしたくなる瞬間は必ず訪れるけれど。
それでも、選んだ道を信じて、貫く覚悟さえあれば──無論、簡単な話でないことは百も承知なのだが。

……順序が滅茶苦茶になってしまうかもしれないが、そんなことを気にかけていられるだけの余裕ももうありそうにない。思いついたことから書き連ねていくことにする。

今回のデート、形だけ見れば、雪菜が決意をひっくり返した、ということになる。
ホテルの用意は"されていた"だけであって、春希がしていたわけではない。誘ったのも雪菜であり、その流れに持ち込んだのも雪菜である。泊まってくる、と宣言してあるのも雪菜だ。
かつ、重要なことは、アンサンブルを読んだ段階で、雪菜は春希の嘘に気がついていた、という事実である。
すなわち、雪菜は嘘でもいいから、春希に愛されたかったということになる。これは「決心か鈍らないうちに、私を奪って」という雪菜の台詞とも合致する。
ホテルの窓から、舞い散る雪を見て、かずさの記事を見て、そしてかずさを思い出して──

気がついた。強く自覚してしまったのだ。
春希はまだかずさのことが好きで、なのにかずさが介入できない状況に乗じて、春希を奪ってしまおうと、3年間の寂しさの刹那の爆発力で、後戻りのできない結末を作ってしまおう、という。

「3年前と全くやってることが同じである」という事実を強く認識してしまった。

そういうふうに、ぼくには思えた。

雪菜の「どうしてこうなっちゃうんだろう……」は、3年前と全く同じことを繰り返す自分自身への慟哭なのかもしれない。
忘れることは出来ないのだろうか。どうしても、どうしても出来ないのか。


上でぼくが提示した道も一つの在り方だと思う。「時間が解決してくれることもある」というのは、実際に時が経ってみて、解決されたかどうかが初めてわかることだから。春希が「一生嘘をついて生きていく」つもりであったとしても、嘘が真実に変わる日が来るかもしれない。そんな日を目指して歩き続けるだけの覚悟さえあれば。
……その覚悟が持てないのであれば、かずさに許されることなくして前に進めないのであれば、もうこれはかずさの介入なくして、事態が好転することはまずないだろう。
これに関しては正直なところ、全く予想がつかない。シナリオの続きを待つしかないが、兎にも角にも3人いなければ話が始まらないのかもしれない。

最後に、春希について少し言及しておく。
終電を待つホームで「出版社に行く」「和泉に電話する」という選択肢が出てくる。
また、翌朝には「バイトに行く」という選択肢も出てくる。
これは明らかに、麻理さん、和泉ちゃん、小春ちゃんルートへの転換点である。
しかしながら、現実的には「3年間確執のあった女の子に拒絶されて絶望して」「他の女の元に走る」というのは、誰が考えてもまともな選択ではない。
雪菜がかずさの代用品だとすれば、他の3人は雪菜の代用品となる。苦しい時に真っ先に思い浮かぶ女が「代用品の代用品」である。真っ当な思考と神経ならば、とても出来ない。
麻理の言った通り、恋を仕事で挽回することは不可能で、この3年間の無理には負の側面しかなかったとするならば。
いや、負の側面"しか"なかったとまでは言わないまでも、少なくとも負の側面があったことは明確であり。

それはつまり、寂しさに弱くなった、という事実にほかならないと思う。

阿良々木暦くん的に言えば「人間強度が下がる」なわけだが。
幼い頃から特別親に愛されることも無く育った春希が、雪菜やかずさに愛されて、愛を知って。誰かを愛するということを認知して。
一度でも愛情に甘やかされた人間が3年間飢えたまま荒野に放り出されて。
言うなればこの「愛情の飢餓」こそが、クリスマスの夜、雪菜の唇を強引に奪った理由であり、他のヒロインへと逃避する原因であるように見える。

絶望的な事実が見えてきたところで、今回は終わりにしようと思う。part.2ということで、少し短いのもご愛嬌だ。
恋愛もの、創作の世界において、「誰でもいいから愛し愛されたい」という思想は壊滅的である。そのヒロインと結ばれるだけの合理的理由を説明できず、その他のヒロインを切り捨てるだけの十分な理由を提示できないからである。

……今日はもうホワルバ2に触るのはやめておこうと思う。明日は全く時間が取れそうにないので、次にお会いするのは明後日だ。さよなら。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、4日目(part.1)

4日目 part.1

ひとまず3時間ほどプレイしたので、ブログを書こうと思う。選択肢が増えてきたおかげで、なかなかに濃い。頭がパンクしそうなので、ここいらで文字に起こして整理したい。

まずは、雪菜について。
「叱ってくれないんだね……」と零した雪菜。やはり、心配されたい、叱られたい、説教されたい、という気持ちがあったようだ。
寸時の差で成就しなかったが、その気持ちが春希に伝わったことはとても重要だったはずだ。
個人的には……悪いことをすれば叱ってくれる、と考えている雪菜が少し愛おしくもある。人間、どうでもいい相手のこと叱ったりなどしないものだ。つまり、春希にとって自身は未だ叱るにたる相手である(春希に関しては当てはまらないかもしれないが)と、確信、まではいかずとも、潜在的にそう意識しているから。信じ続けているからこその行動であると思えた。
ともすれば、雪菜は春希の気持ちを理解はしているのかもしれない。認められないだけで。

以前の記事でも書いているとおり、ぼくは雪菜を多少なり贔屓する節がある。それは、たとえ相手が和泉ちゃんだろうと小春ちゃんであろうと麻理さんであろうと、誰であろうと、その前に雪菜との関係と向き合うことなくしては、春希が幸せになれる道はないと確信しているからである。
まあ、純粋に雪菜がぼくの好みだから、という事実はなくもないが? ……ひとまず、この際置いておくとしても。

3年前、苦しい思いをした春希には、最後には幸せになってほしい。そのためには雪菜との関係を修復する必要がある。
それに、こんな春希と雪菜を見て、最も悲しむのはやっぱりかずさに違いないから。
ホワルバ2の前評判を聞いてゲームを始めたぼくではあるが、まずはハッピーエンドを目指したい。怖いもの見たさで、破滅的な馴れ合いを覗いたりするのも吝かではないが、それはもう少し心が落ち着いてから、だ。たとえこの袋小路に出口がないとしても、出口がないと確信できるまでは必死に出口を探したい。胃痛をただただ甘受するつもりは、まあ今のところあんまりない。

つまり何が言いたいかというと、雪菜からかかってきた深夜3時の電話に、なんとか和泉ちゃんが出ないように現時点で行使できるあらゆる選択肢を使い倒してみたけど…………ダメでした。ぼく、ああいう雪菜ちゃんの声マジでダメなんだよな。軽く絶望しちゃうやつ。終電逃した時に雪菜が泣いてたのもそうだったけど。
それでも、その後のレポートが完成した日は、なんとか和泉ちゃんを追い返し、雪菜ちゃんとのメールタイムへ突入したぼく。本当に、この2人好きなんすわ。雪菜と仲が修復できそうになってきて、またこのゲームが少し幸せになりました。
ただ、「クリスマスイブの間には来て欲しい」って言われてるの、これ死亡フラグにしか見えない。こういう時、丸戸作品では他のヒロインのどうしようもない事情で主人公が拘束されて、約束の時刻は守れず、しかしながら約束を破られた子も主人公の性格をよく理解しているせいで、責めるに責められず、結果的に主人公が悶々と罪悪感を抱え続けるっていう、よくあるアレですよね。はいはい、わかってるから…………って、そうじゃなくて。
なんとかして間に合わせてほしいもんです本当に…………。

次に新規ヒロイン3人衆について。
メタな観点から、3人の大まかな立ち位置だが、小春ちゃんが歳下ヒロイン、和泉ちゃんがタメのヒロインで、麻理さんが歳上系であると整理できる。和泉ちゃんも内部進学生でないということを加味すると、春希の世界が広がっていく中で、今まであまり関わりを持たなかったような種類の人の中からも春希の内面を理解する人間が登場する、というふうに捉えられそうだ。
1人1人について、言及していこうと思う。

和泉ちゃん。ここまでの描写を見ていると過去に何かしら抱えてこそいるものの、高校時代の春希について詳しく知っているとかそういうことはなさげな雰囲気がある。しかしながら、春希と家族的な境遇は似ていて、春希が今後も和泉に目をかけていくポイントになる予感がする。
彼女に関しては謎に包まれた部分があまりに多く、現段階では詳しく考察するに至らないが、1度春希に言い寄ってたあの場面は印象に残っている。……過去に男関係でトラブルがあって……とかだったら、まあ面白いけれども、それで春希に対してあの馴れ馴れしさというのはどうなのだろうとも思う。やはり謎だ。
(ちなみに、レポートの打ち上げの夜、和泉を家に泊める選択肢を1度だけ取ったが、雪菜に嘘をつく罪悪感に飲まれる春希を見ていられず、結局和泉ちゃんとのやり取りは見ずじまいだった。ぼくisチキン)

春ちゃん。3人の中では今のところ1番好きなヒロインだ。いい子なんだよな、この子。
3年前の春希とそっくりな割に、春希の表情から感情を察する感受性の豊かさ。ここは春希にはなかったポイントであるように思えた。
また、春希と過ごす時間を積み重ねる中で、春希を信頼するようにもなっている。「色々と事情があって、今は彼女と離れている」と説明しているあたり、その"事情"を知ることが春希を苦しめることになると直感しているのではないかと思う。大学の門に凸してきた時から考えてみれば、これは大きな前進だろう。
しかしながら、小春ちゃんは春希には雪菜がいるということをしっかりと認知している。親友の恋した人という立ち位置と、彼女自身の性格上、恋仲という方向に進んでいくのはかなりの難題であるようにも見えるし……何より、もしもそうなるのであれば、かなりの胃痛展開の予感しかない。この世界は生きづらすぎるな。

最後に麻理さん。ぼくが前記事で書いた予想は外れていて、春希のことは本当に冬馬かずさの同級生としてしか認識していなかったらしい。にも関わらず春希にかずさの記事を振ったのだから、これは春希に対する大きな期待の表れと見るべきだろう。編集者として、はもちろんだが。同時に、春希に対する心配と少なからぬの興味も持ち合わせていそう。
「辛い恋をしたからって仕事に逃げるな」
このセリフがとても印象的だった。春希の現状にフィットした発言ではあったのだが、それ以上に3年前の一悶着をここまでバッサリと切り捨てる人間は作中では初めてだったように思えるからだ。
……ゲームの世界を外から見ているぼくでも、introductory chapterを「辛い恋」と一言で切って捨てるのは無理だ。
完全な妄想だが、もしかすると麻理さんにもこういう経験があるのかもしれない。(今更ながらだが、これは和泉ちゃんにも当てはまる話であることに、)つまり、過去に辛い恋をして、仕事で自分を追い込んだ経験、あるいはそれに類似した経験があるからこそ、春希の破滅願望的な内面に気がついたとすれば、合点がいく。
もっとも、春希との会話における赤面っぷりから、恋愛経験がほとほとない可能性も……まあ否定はできないが、そうなるとその前の発言とやはり合わない気がする。麻理さんの過去エピソードには注目していきたい。

シナリオ全体としてそうだが、春希の周りには春希に"与えてくれる"人間が多いと思う。和泉ちゃんが言う通り、まさしく高校時代の春希は与えて与えて、自分の睡眠時間を削るような役回りだった。それでも、この苦しい状況で辛抱強く友達を続けてくれる武也や依緒だったり、初記事を祝ってくれる出版社の社員たちだったり。

雪菜との仲も少しずつ改善されつつあり、押せ押せムードのシナリオだが、個人的には「かずさの記事を担当することを雪菜に言えなかったこと」が、魚の小骨の如く喉につっかえている。

古人曰く、いいことがあった後には必ず悪いことがある、らしい。和泉ちゃんの暴走か、あるいはかずさの帰国か……。

いや別にぼくはハッピーエンド望んでるからな?!

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、3日目

3日目

昨夜の余韻を引きずりまくってるぼくである。……なんて言いつつも、常体でこうして文章が書ける程度にはメンタルは回復した。
昨夜は(というか、この記事を書いた日であるので、つまり今朝なのだが)ブログを書いた後もなんだかんだ引きずられて眠れず、気がつけば5時半頃までズルズルと起きていた。目を瞑れば耳に浮かぶのは、かずさの壊れた声、雪菜の悲しそうな声。

……あんまりこんな話してても仕方ないのでひとまず話を先へ。ぼくが寝不足だという事実など大したことでもない。
Twitterで、丸戸史明信者を自称するプロの方に伺ったところ、どうやらclosing chapterへと移行するにはまだまだ手順を踏むべきらしかったが、今のぼくにはintroductory chapterともう一度向き合うだけの気力は残っていなかった。試しては見たものの、初っ端に空港のシーンを持ってくるのは超インチキだ。開始2分で力尽きてしまった次第で。
そんなこんなで、ぼくはclosing chapterへと飛んでいってしまったのだった。
現状についてまとめると、「春希」は和泉ちゃんが帰った後、雪菜に電話し、またかずさに関する取材を担当することになり、ファミレスのヘルプでは小春ちゃんを駅まで送って帰った。「春希」の選択は、そんなところである。

closing chapterから登場する3人のヒロインたちにはやはり触れるべきであろう。和泉ちゃん、小春ちゃん、麻理ちゃんの3人である。それぞれに触れていこう。

和泉千晶。典型的(?)な私文大学生といった印象を受ける。個人的な意見として、見た目は3人の中でNo.1です。ほら、ね。えっちいし。
ただ、きっと怠惰な生活を送っている"だけ"ではないのだろうな、とも思っている。小春ちゃんとの交渉や春希のマンションでの会話から、なんとなくそんな気がした。
故に、それこそが春希が心を開き…………和泉ちゃんに惹かれていく大きなファクターとはいかないまでも、少なからずきっかけになるのではないか、と考えている。

杉浦小春。可愛い。ぼくはリアルでは歳下は完全NGなのだが、きちっとしているこういう女の子はめっちゃすこい。
ぼくが過敏になっているだけなのかもしれないが、小春ちゃんを見ていて思うところはかなり多い。
武也も指摘しているとおり、小春ちゃんはその生真面目さという点において春希そっくりである。「小春希」から、「希」の字を抜けば「小春」になるし。
同時に、その生真面目さから由来する空気の読めなさ、人間関係における下手さも、また春希そのままである。
introductory chapterにおいて、春希がかずさを軽音同好会に誘おうとかずさの過去に無神経に触れた時、かずさは烈火のごとく怒り、音楽室から春希を蹴り出した。
これは、closing chapterで、小春ちゃんが春希の過去に土足で上がり込み、春希を激昴させたのと、全く同じ構図である。
……結局、どちらの場合も──前者は雪菜、後者は和泉ちゃんの、介入をもって、ひとまずの解決をみたわけである。そういう意味では、春希は全く成長していないとさえ言える。
一方、家庭の経済事情からアルバイトに励む姿は、春希も思っているとおり、雪菜と瓜二つである。
ともすれば、小春ちゃんとは春希が向き合うべき過去なのだという暗喩とも取れるかもしれない。小春ちゃんと親しくなっていく中で、春希は過去の自分と、3年前の自分と、直面せざるを得ないのだから。

少し長くなってしまったが、次は風岡麻理。歳上系。リアルだったら惚れてますね。まあ、そんなことはどうでもよくて。
春ちゃんの時と似たような話になるが、麻理はintroductory chapterにおけるかずさと似ているように感じた。
出版関連での就職を目指す春希にとって、麻理はまさしく先輩である。そもそもは、出版業の指導を受けた"師匠"である。
軽音同好会でへたっぴだった春希にとって、音楽のエリートであったかずさはまさしく先輩であり、ギターの教えを密に乞うた"師匠"でもある。
麻理もかずさも、春希より圧倒的に実力も立場も上ではあるが、春希以上の努力、仕事をこなしているところも共通点であると言える。
かずさに関する取材に携わっていく中で、春希がこれに自覚していけば麻理への想いも同様に育っていくに違いない。
……麻理の態度から、春希とかずさの関係がただの同級生に留まるものではなかった、というところまで、麻理は知っている可能性がかなり高いようにも思えた。普通科と音楽科ではかなり接点が薄い。春希とかずさに大きな接点があった、と知っているからこそ春希に頼もうとした、のではないかななど妄想している。

さて。本日のプレイ時間自体は2時間と少しくらいだが、たくさんのヒロインが一気に登場したことで、記事の材料は大漁である。
introductory chapterから流れ着いたclosing chapter。ぼくは、春希は未だに雪菜とかずさの亡霊を追い続けているのだ。小春ちゃんと帰った駅前のファミレスにも見覚えがある。そこに雪菜もかずさもいるんだ。些細な台詞回しからも、雪菜とかずさの影を感じ続けてる。宙ぶらりんのままで放り出された記憶は、春希のみならず、プレイヤーの心にも深く深くぶっ刺さっている。

1日目にも言ったが、ぼくは雪菜がかなり好きである。かずさも好きだけど、僅差で雪菜。
ルートが存在するかどうかは知らないが、できれば雪菜を幸せにしてあげたい。春希と雪菜に幸せになってほしい。
これが正解なのかは知らない。けれど、そういう気持ちの下、雪菜に電話をする選択をした。雪菜の声を聞きたかったからだ。
opで雪菜は「春希くんの嘘つき」と強く弾劾していた。ここで言う"嘘"とはおそらく、春希の「雪菜から離れていったりしない。絶交なんてしない」という誓いに対するそれなのではないだろうか。
和解とは許されることなくして発生しない。しかしながら、許されることに理由を求めるのであれば、弾劾とはもっとも明快な回答のうちの1つである。お互いに気に入らない点を罵り合い、膿を出し切って、それから和解する。実にわかりやすい和解だ。
かつての春希と雪菜ならこれが出来ていた、そのはずだったのだ。かずさの家でふたりっきりで合宿していた事実を雪菜に隠していたこと。雪菜は春希を激しく口撃した。
今は、それが出来ない。

雪菜は歌わなくもなった。歌うと思い出してしまうから。3人の思い出を。大切な人を傷つけてしまった汚泥の如く醜い記憶を。
この事実を知ってから、ぼくは雪菜の歌を聞けなくなった。YouTubeで『WHITE ALBUM』や『深愛』を聞くこともやめた。聞けば辛くなるだけだから。
作中でたびたびラジオから流れる『届かない恋』に対しては、不思議とその意識はない。おそらく、雪菜の歌、ではなく、春希の詩、であると認識しているせいなのかもしれないが。

closing chapter唯一の救いは、依緒と武也の存在である。彼らとの絡みの間だけは、春希が幸せでいられた時期に戻れるような気がする。なんだかんだ武也も依緒もいい友達なんだよな。本音を言えば羨ましいね。

ここまででだいたい3000文字と1時間経過くらい。これくらいがノルマというか、ペースというか、そんな感じっぼい。明日も半日くらいはプレイ時間を取れそうなのだが、生憎外でのプレイとなるので、泣きそうになったら中断しようと思う。その時、中断できるだけの気力が残っていることを今はただ願うばかりだ。

そういえば胃薬を買ってくるのを忘れてたな、なんて今更思い出しながらも、今から家を出る気力なんてサラサラないぼくでした。

雪菜とかずさをどこまでも追いかけて。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、2日目

2日目

先に書いておきます。これ以降、このゲームの性質上、オタクの気持ち悪い恋愛論語りが登場しちゃう可能性があります。気持ち悪いと思ったらブラウザバックするか、ぼくに暴言吐き散らしにくるかすることを推奨します(Twitter @hope_0923)

……はい、それでは。この記事を書き始めたのが現在3月24日の3時19分。さっきまでPSvitaの〇ボタンを片手で連打しながらティッシュで目頭抑えてました。まずは、introductory chapterを完走した自分を褒めてやりたい、今はそんな気持ちに溢れています。

改めて。introductory chapterを無事完走(というか、完視聴だけど)しました。だいたいですが、14時間ちょいあれば完走できるくらいの分量だと思います。この作品を14時間プレイし続けられる人間が実在するかどうかはまた別としても。
(ここで前記事と打って変わって、常体から敬体へと変化していることに気がつく。今、おセンチな気分なのでちょっと仕方ないんです)

それで……何から書こうかなこれ。
3人での温泉旅行から、卒業してかずさが旅立つまで、その間のお話でした。
……何も言えない、とかそんなクソみたいなこと言ってたら、なーーんも書けないので、とりあえずぐだぐだと。

まず、春希くんに関して。ぼくは春希くんに対して「何だこの浮気カス野郎」とかは思ってません。それは、彼の近しい友達、武也や親志たちも同じことでしょう。……武也の節操のなさで慣れてしまった、という可能性は否定できませんが。
彼らにとっては、雪菜もかずさも等しく可愛い女の子であり、裏を返せばその程度の存在でしかありません。すなわち、春希くんのそばにいるのは雪菜でもかずさでも──他の女でも、まあとにかく誰だっていいわけです。春希くんがそれを幸せだと感じてさえいれば。
雪菜を愛してなお、かずさへの気持ちを振り切れない春希くんは、明らかに苦しんでいました。春希くんが苦しむことは彼らの望みとはまさに逆ベクトルです。だから、武也が音楽室で春希くんに言い聞かせたりとか、卒業式の後にあんなことを言ったりとか、してたんでしょうね。
きっと、春希くんは雪菜でもかずさでも、どちらとくっついても幸せになったことでしょう。それは、「雪菜かかずさを"選べば"」の話です。迷うことが苦しみなのですから。
選ぶことは苦痛であり、故に選べないことは必然で、自然で……。

昔、知人に言われたことがあります。人は足を踏み外したくらいでは奈落の底には落ちない。奈落の底にいるのは、望んでそこに来た人ばかりである、と。
そういう意味では、彼はまだ奈落の底で息を吸うことを望んでいたわけではありません。選ばないことに甘んじてはいても、選ばないことを望んでいたわけではない。開き直っていたわけではないです。選ぼうとはした。選べませんでしたが。それだけが、今はただ1つの救いです。そして、この救いこそがプレイヤーに共感させる楔であり、プレイヤーと春希くんを繋ぐ首輪であったのだと思います。
浮気性のクズ野郎、2股かけることを気にも留めず、女を傷つけても何も感じない。取り繕うために平気で嘘をつき、快感に溺れていく。そんな、非現実的な男ではなくて。
昨日の今日までは本当に真面目の真面目で、嘘をつくことにさえ苦しんで、大事な人を傷つける自分を嫌悪して。そんなリアリティのある主人公を、明日にはこうなってしまうかもしれないプレイヤー像を見事に作り上げたからこそ、この作品が賞賛され、評価されていることはまず疑いようもないです。
明日にもこうなってしまったプレイヤーはきっと、こうつぶやくことでしょう。
「どうしてこうなっちゃったんだろうな……」なんて。

さて。雪菜とかずさ、ふたりのヒロインについて。
ぼくは今でも雪菜が好きですが、この展開でふたりのヒロインのどちらかを贔屓して書くことは、まともな神経の人間には不可能だと思います。心が壊れる。
雪菜はこうなることがわかってたんでしょうか。こうなることがわかってたとしたら、告白しなかったんでしょうか。
かずさの対応もまずかったように思えます。かずさが強引にタクシーに乗っていれば、かずさが春希くんの連絡をぶっちせずに、友達としての距離感を保ってさえいれば…………いえ、それでもこの結末になったのでしょうか。
誰が悪かったんでしょうか。それとも誰も悪くなかったんでしょうか。
もしも、春希くんがスーパーでバイトしてる雪菜に気が付かなければ。もしも、かずさが母親から捨てられなければ。もしも、雪菜の誕生日がもう1日早ければ。もしも、もしも、もしも…………。
全て仮定の話です。意味はありません。それこそ丸戸先生に聞いてみないとわかりませんし、丸戸先生でさえわからないこともあるでしょう。
ただ、そんなちゃちい仮定の1つや2つで、この悲しい結末がひっくり返せるのだとしたら、この世界はなんて残酷なんだろう、と。そればかりを思います。

知らず知らずのうちに「どうしてこうなっちゃったんだろうな……」って、つぶやいてます。

特筆すべきシーンに関してはいちいちセーブするようにしていたのですが、あまりに多すぎるので割愛します。ぼくが泣いたシーンの2つにのみ言及します。

片方は、雪菜の誕生日の、路上でのあのシーンです。かずさが初めて想いを吐き出す、あのシーンです。
生天目さんの演技に震えました。弱いかずさの見せ方が心にぶっ刺さりました。
3人でいること、雪菜が画策した(雪菜談)とおり、それはつまり春希とかずさが友達関係にいることにほかなりません。そして、それは春希もかずさも気持ちを押し殺すことと同義である、と。歪んだ、あまりに歪んだ関係性、ですが、歪ませないと成り立たない関係です。
一般論ですが、口に出すことと思うこととでは天と地ほどの差があります。口に出した瞬間に、それは他人に評価されるからです。陰口も浮気も殺意も、思っているだけならば自由ですし、そこに責任を持つ必要などありません。
それでも、口に出すならばそれは他人に評価されることを覚悟しなければならない。他人に評価されたくないならば、口に出さないという断固たる決意が必須です。
だからこそ、かずさは気持ちを抑えられなかったからこそ、春希くんとの連絡を絶った。それが春希くんの想いに火をつける要因となったことは間違いありませんが、かずさを責めることがいったい誰にできることでしょう?
そんなかずさの、今までの全てが爆発したのがあの夜でした。強くて逞しく、傍若無人、唯我独尊な冬馬かずさを十数時間見てきたからこそ、初めて炸裂する弱い冬馬かずさは、強烈に心に刻まれました。

もう一方は、まあ勘のいい方は予想されてるかと思いますが、卒業式の夜のあの瞬間です。
「声だけなら、伝えられる気持ちって、あるよな」
このセリフがもうダメでした。伝えられなかったこと、伝えられない状況になってしまった後悔、本当に欲しかったものと真摯に向き合えなかった自己に対する嫌悪。あるゆるものを背負って、ボロボロになって、最終的には投げかける相手が春希しかいなくて。戻ってくる場所は同じで。
同時に、そんなかずさを察していたからこそ、雪菜も苦しみ、かずさに何度も問いかけていました。
雪菜が3人を望んだのと同じように、かずさもまた3人を望んだ。春希も3人を望んだからこそ、このどうしようもない地獄へと終着してしまいました。
不幸だったのは1つだけ。誰ひとりとして、3人でいることを望まなかったことだけです。

最後の最後に、空港で抱きしめられ、唇を塞がれるかずさ、それを見ることしかできない雪菜。立場の逆転です。
こうなれば雪菜は深く傷つく。そんなことはずっと傷つけられてきたかずさだからこそわかっていたはずです。腕の中でかずさはどんな想いを抱いていたのでしょうか。最後の最後で、本当の意味で、雪菜と気持ちを共有できたのではないかな、なんて愚考しているぼくです。
「傷ついて……傷つけられて」と、寸分違わぬことぇしょう。

…………ここらへんで今日はお開きにしましょう。はからずも昨日と同じ、約3000文字です。言葉にしてもしても足りない。言葉がこんなに軽いものだなんて、ね。

丸戸先生、ありがとう。人を絶望させる天才だと思います。
このブログを1時間で書き終えた今、PSvitaを叩き割りたい衝動に駆られてますが、明日もこのゲームをプレイするのでしょう、きっと。

明日はちょいと忙しそうなので、まあもしかしたら……ですけどね。

最後に。
雪菜もかずさも選べなかった自分は、雪菜もかずさも選べなかった春希と全く同じなのだと。痛感しています。