カミサマごっこ

徒然なるままに、オタクする。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、1日目

1日目

意気揚々とパッケージを開け、PSvitaを起動するぼく。時刻は19時前だったろう。所用でプレイ開始が遅れる始末であった。
この時、まだななみのは知らなかった。後に待ち受ける身の毛もよだつほどの鬱展開を──
というのは半分以上冗談としても、ぼくがホワルバ2の前評判からビビりまくっていたことは正確な事実であるとここに記しておきたい。
そして、ホワルバ2のスタート画面を通過すると、初っ端目に飛び込んできたのは、空港で誰かとの別れを惜しむ春希くんの姿。不穏な空気どころか、もはや不穏すぎる状況。先制のジャブなんて騒ぎではなく、いきなりストレートをもらった、というのはやや言い過ぎかもしれないが……スタート画面直後から戦々恐々とするぼくであった。

ホワルバ2はギャルゲーである。あまりこの分野に触れないオタクの方もご存知かもしれないが(まあつまるところぼくみたいなクソニワカの存在のことを指したりもするわけだが)、このアーキタイプのゲームだと、冴えカノでも安芸くんが語っているように、シナリオゲームの形を取ることが多いらしい。やったことないから知らんけど。
すなわち、プレイヤーが選択肢を選んでいくことでゲームが進行していき、プレイヤーの取った選択肢によってストーリーの変化、ひいてはエンディングの変化も起きるというものである。
しかしながら、ホワルバ2は序盤は(1日目終了時点で、これを未だ序盤と言ってしまっていいものかわかりかねるのだが)アニメを見ているような感覚で、一切の分岐もなく、シナリオをただ読んでいくだけである。
しかししかししかし、これが退屈かと言われれば、ぼくは首をぶんぶん振り回してNoと叫ぶだろう。グラフィックも申し分ない上に、ぼくはイヤホンでプレイしてたからなおさら、キャラクターたちの生っぽい声によって、ホワルバ2のシナリオの中へグイグイと引きずり込まれていった。シナリオに関する感想、またそれに付随して、キャラに関する感想まで後述する際に詳しく書かせていただくが、特に小木曽雪菜ちゃんの声がとっても好きでした。あと、冬馬かずさちゃんの笑い声、喜んでる時の声。これが、"""良い"""。
と、全体的なシステムに関する話題はこのへんでいいだろう。おそらく、このブログを読んでくださる方々は、既にホワルバ2をプレイ済みであり、新規ユーザーオタクが闇堕ちする姿を心待ちにしているに違いないと、ぼくは推察しているからである。先輩プレイヤー様に対する細かなシステム説明など、釈迦に説法もいいところだ。

3月22日19時から、3月23日5時半まで、ほぼぶっ通してプレイした。学園祭が終わってから春希くんと雪菜ちゃんが付き合い始めたあたりである。かずさちゃんの追試も無事に済み、いざ旅行へ! という感じだ。ここまで読んだところで、明るみ始めた空を見て力尽きた。6時間と数分の睡眠から目覚めた時、体の節々が痛かったわけだが、それはいいとして。

ホワルバ2に関する重大なネタバレになる情報(まあそのうちすぐにわかってしまうことなのかもしれないけどね)の1つであるが、ぼくは『届かない恋』の歌詞をホワルバ2プレイ前から知っていた。
学園祭のステージでは『届かない恋』を公演するシーンはカットされているので、春希くんが"小木曽のことを想って書いた詩"がいったいどんなものなのかは、一応分からないことになってる。まあ、op映像でガン流ししてますけども。
学園祭パートまで全て読んだ上で、というかそこまで読まずとも確信していたが、どう考えても『届かない恋』はかずさちゃんを想って書かれた詩だった。春希くんがかずさちゃんのことを日常的にどのように捉えていたのか、それに関してはまだまだ追加でシーンがあるのだろうが、春希くんがかずさちゃんのことを想って詩を書いていたこと、これが武也が「雪菜ちゃんから告ったに違いない」と予測していた理由になるに違いない。
かずさちゃんのことを想っていて、しかしながら、やっぱり"届かない恋"に苦しむ春希くんもいたのだろう。雪菜ちゃんに惹かれていく気持ちは痛いほどわかるので、こういう展開になるのはある種仕方ないと言わざるをえない。ここまでは、誰が悪いとかそういう話は一切ないと断言しよう。しいていうなら、軽音楽同好会をクラッシュした武也が悪い。

……話題が前後するが、ヒロインに関する諸感想を。
小木曽雪菜。ホワルバ2のパッケを見た時、正直ちょっと古臭いような、一昔前のギャルゲ! って感じの高めのツインテの女の子であったため、取っ付きにくさはかなりあったのだが、プレイするうちにそんなことは忘れてしまっていた。
雪菜ちゃんの魅力と言えば、作中で春希くんが語っているように、外見とその立ち振る舞いからくるおしとやかさと、庶民的でワガママで意外と押しが強くて、それでいて傷つきやすく、寂しがり屋であるという、この内面とのギャップであると思う。ぼくはこういう女の子死ぬほど好きですね。現段階では雪菜ちゃん派である、と言ってもいいくらいには好き。あと、キスする時はすごいえっちい。
雪菜ちゃんにとって春希くんが初恋……ということはないのかもしれないが、春希くんとのキスがハジメテなのだから、つまりそれ以前に彼氏がいたりした可能性はかなり低い。中学校時代の思い出から、むしろ恋愛に対する苦手意識があったようにも考えられるし、それは学園のアイドルとして扱われる学校生活によって、より強固なものになってしまったのだろう。
だからこそ、春希くんの異性を異性と思わないような態度に惹かれていき、意識もするようになった、現状ではそんな感じで見ている。
異性として意識されたいけれど、されたくもない。それでも寂しいのは嫌だし、誰かにそばにいてほしい。出来れば自分のことをよく知っている人に──
と、ここまできて、かずさちゃんのことを意識すれば、春希くんとの恋愛関係に……となるのは、まあ想像に難くないよね、と。
あと、なかなか電話を切ってくれない雪菜ちゃんと、困った顔してる雪菜ちゃんも好きです。
あんまり関係ないけど、雪菜ちゃんが春希くんと初めて行ったカラオケで歌ってた、水樹奈々さんの『深愛』、あれめっちゃ好きで、雪菜ちゃんの声で流れてきた時にとても驚いたね。ちょっと調べてみたら、最近だとバンドリにも収録されてるらしいけど。雪菜ちゃんの声で『深愛』ってすこだった。
雪菜ちゃんに関して、今1番記憶に残っているのは、スーパーのバイトのエプロン姿でも告白シーンでもなく、かずさちゃんの家で合宿した時に、春希くんの外泊に気がついた、あのシーンである。
「傷ついて……傷つけられて」と歌う雪菜ちゃんの姿が、なんだかとっても脳裏に焼き付いている。

はい、次は冬馬かずさちゃん。
当初、このキャラに関する印象はあまりよくなかった。過去に何かあったのだろう、と察してはいたが、それを差し引いても態度が悪すぎる。もっとも、それに惹かれてしまう春希くんの気持ちは痛いほどわかるので、彼女の態度に対する批判はここらへんで終わりとする。
もっとも、その態度の悪さとのギャップ、これは冬馬かずさちゃんの強力な武器の1つだろう。彼女の嬉しそうな声、笑い声はぼくもすごくすごく好きだ。あと、学園祭付近、学園祭が終わった後には春希くんにも雪菜ちゃんにも優しい声音だったの、あれもすごい好きだったね。それと、彼女の音楽に対する真摯な姿勢もステキだと思う。
かずさちゃん関連で記憶に残っているのは、序盤の序盤、雪菜ちゃんについて春希に語っているあの場面。
「不倶戴天の敵になるか、……生涯の大親友になるかのどっちかだと思う」
このセリフが大変印象深い。物語にどれほど刺さるのか、というのはイマイチわからないが、なんだかとても心に残ってる言葉である。そういえば、かずさちゃんって、声は生天目仁美さんだったんですね。……冴えカノ2期……9話……英梨々精神崩壊…………うっ、頭が。

さて、ここまで文字数を数えて、およそ3000。もうそろそろお開きにしようと思う。初日からあんまり長すぎては書くぼくがもたない。お読みいただく読者様も退屈されるだろうし。
まだまだホワルバ2、続いていくが、実は現段階で既に1度泣いてしまっているぼくである。生きて帰れるのか非常に不安だ。


最後に1つだけ言わせてほしい。

春希くんって、本質的には安芸倫也くんみたいだなって思いました()