カミサマごっこ

徒然なるままに、オタクする。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、5日目

5日目

こんちゃす。どうも、お久しぶり。ぼくです。
本当は27日は投稿したかったけど、疲れ果てて眠りこけてた。3日分くらい寝た感あるから、許してください。
さてと。んじゃ、今日もホワルバ2やってきますか。

と言っても、今回はプレイ時間が1時間と少し程度なので、比較的書く内容は少ない方(まあ、中身はそれなりに濃かったけど)ではある。それでも、個人的に思うところは多々あったので、ぼちぼち書いていこうと思う。
前置きしておくと、今回は作品の解説や考察というスタンスよりは、ぼくの感想がメインになると思われる。元々そういう趣旨のブログだしね、しょうがないね。

さて、今回はクリスマスの1件が終わってから、二年参りで雪菜に電話したあたりまで、のお話になる。前回に比べると、かなり明るい部類のシナリオには入るが、丸戸先生のことなのでそこらへんは全く信用してません。地獄へと突然突き落とされる心の準備は出来てるつもりであるし、なんなら今既に地獄にいる可能性も否めない。

クリスマスでの1件は、事の顛末だけを綴ればかなりもかなりのマイナスの内容のくせに、もたらした影響は意外にもプラス方向のものが多いように感じられる。まあ、これに関しては少し考えれば自明である。
春希が立ち直れたのは"雪菜に責められたから"である、というのがまず1点。たとえ今更であったとしても、雪菜に弾劾されるというのは、春希が3年間切望していたことであり、同時に雪菜が3年間踏み切れなかったことでもある。春希のわかりやすすぎる嘘は、あらゆる意味合いでトリガーとなったわけである。
また、雪菜に責められたことで、春希自身が罪に向き合わなければならないと改めて実感できたのだと思う。罪に向き合うことは、言うまでもなく、辛く厳しく、そして誰も得をしない。極論、春希がこれから先1人で生きていくつもりならば反省をしようがしまいが、至極どうでもいいことである。
個人的見解ではあるが、罪と向き合う、というのは想像以上に厳しい。
まず、罪と向き合う目的が非常に曖昧である。相手のため、と謳ったところで、相手と一切関わらない生活がそこにあるわけで。相手と関わることはもはや論外という状況で、贖罪を促す理由などほぼ皆無である。
次に、罪と向き合う手段もまた非常に不透明である。かつて春希は「雪菜と付き合い始めたことを真っ先にかずさに伝えることが、かずさにとって自分が誠実であることだ」と考えたが、これは全くの誤りであった。誠実の尺度も十人十色であれば、そもそも誠実であることが求められないことすらある。そんなことが薄ぼんやりとでもわかれば、いったい何を以て贖罪とすればいいのかがさっぱりわからなくなるものだ。何をしたところで「それは自己満足だ」「相手のことを考えてなどいない」「相も変わらず自分は自己満足の甘い毒に浸っては逃避し続けているずるいやつだ」などと、悪循環し続けることも少なくない。
そもそもが、贖罪とは許されるための行為であり、回り回るとあくまでも自分のためでしかないというのは当然の帰結である。もっとも、この事実を認識しようがしまいが、罪に囚われ続ける以上は孤立した贖罪は遂行されえないという残酷な真実が地球にはある。
原則として、誰かに許しを求める時は、その相手に直接謝罪をするしかないわけだが(この"直接"というのは電話だとか手紙だとか、そういう手段単位の話ではなく、現実世界に実在する本人と向き合うという表現)、ひとり内々に陳謝をして、相手と向き合った気になっているのは、同じ場所をぐるぐる回っているだけの無為な時間にすぎない。長々と話したが、要するに、赦しを乞いたい相手と直接向き合うことなくして、罪から解放されることはありえないのである。
雪菜との関係を進展させたいのであれば雪菜に許してもらわなければならない。それならば直接雪菜と向き合わなければならない。雪菜に許されることなくして、償いを認識することは不可能だからである。
かずさに対する謝罪には諸説ある。かずさには謝らないというのは、かずさへの誠実さに欠けるという意見もある。その一方で、かずさへ誠実になったところで、そもそも何も生み出しえないという事実にも一理ある。雪菜を選ぶと決めたならば、かずさとの関係を解消させる意味はもはやないのである。より戻すからこそ、関係を修繕する必要があるというのがポイントになると思う。
……少し脱線するが、文字通り三日三晩眠れないほどにクリスマスの夜、春希は傷ついた。望んでいた事態であったとはいえ、いざ直面してしまえばこんなものである。シチュエーションが最悪に近いものであったことが手助けしたことは間違いないのだが。いずれにしろ、他の女の元へ走ってしまいそうなほどに春希は絶望していた。メタ的な言い回しをすれば、雪菜ルートから脱落する大きな転換点の1つであったわけである。
もう1つ加えるならば、今回は雪菜にも非があったという事実である。依緒が断言しているとおり、雪菜の態度に一貫性はない。ひどいことをしたと言われても仕方の無いほどの仕打ちだ。だからこそ、麻理さんも答えを出せず、小春ちゃんも春希を擁護していたわけだが。結果的に春希の立ち直りに寄与したとはいえ、これらの一連の動きは、他ルートに走ってしまった場合に、その相手にそのままズブズブと堕ちていきえたのだという強烈な証左でもある。あのクリスマスの夜、自分を慰めてくれる女性がいたら、どうなっていたのか、想像にかたくない。
そういう意味では、他ルートとの分岐などほんの紙一重である。事実、実際の人生においても分岐を認識できる人間などほんのひと握りなわけで。ギャルゲとしても、リアル世界としても、少し背筋が寒くなる話だな、と思った。

雪菜との一件とそれに関連した感想はだいたいこんなものである。
他3人についても書きたかったが気力と眠気の問題で、また話が進んでから。明日からまた3日間くらい更新出来ないかもしれないが、まあ許してほしい。プレイ時間自体は取れるかもしれないから、あとは運次第。祈れ。

最後に。歳上の女性を好きになることが多い人は、後輩ヒロインを好きになりがちだし、逆も然りだと思うんだ。好きになる、というよりは正確に言うなら、情が移る、が正解のはず。
つまるところ、ぼくは小春ちゃんが好きだなあって思います。雪菜ちゃんがいなかったら、小春ちゃんルートで突っ込みますよ。