カミサマごっこ

徒然なるままに、オタクする。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、4日目(part.2)

4日目 part.2

本来は今日2本投稿なんてサラッサラするつもりなかったんだが。
でも……ちょっとこれはぼくのメンタルがおかしくなっちゃうのでやむを得ず……って感じだ。

前記事までをお読みくださったホワルバ2の諸先輩方にはもうぼくが何を言おうとしているかバレバレだと思うが、つまりアレだ。クリスマスデートの話である。
ため息を堪えて、感情を文字にしていこうと思う。

さて。ぼくは何か、何か間違っていたのだろうか。
春希がかずさのことを忘れて、徐々にでも思い出にして、雪菜と仲を戻して……それで、いつかは結ばれて。
そうして、ふとした瞬間に、雪菜と築いてきたものを見直した時に、初めてかずさのことを完全に思い出にできる。正解の選択肢を引き当てたのだとは思えなくとも、引いた選択肢を正解にする努力が実ったのだと信じられるから。
ハクだって、トンネルを出るまでは振り返るなと言っていた。ジグゾーパズルは完成するまでは歪に見えるものだ。たとえ完成形が見え始めたとしても、見えないピースに怯え、不安になり、自分の組み上げてきた一枚絵を信用できない夜もあるかもしれないけれど。ピースが上手く合わなければ、ひっくり返して全てを台無しにしたくなる瞬間は必ず訪れるけれど。
それでも、選んだ道を信じて、貫く覚悟さえあれば──無論、簡単な話でないことは百も承知なのだが。

……順序が滅茶苦茶になってしまうかもしれないが、そんなことを気にかけていられるだけの余裕ももうありそうにない。思いついたことから書き連ねていくことにする。

今回のデート、形だけ見れば、雪菜が決意をひっくり返した、ということになる。
ホテルの用意は"されていた"だけであって、春希がしていたわけではない。誘ったのも雪菜であり、その流れに持ち込んだのも雪菜である。泊まってくる、と宣言してあるのも雪菜だ。
かつ、重要なことは、アンサンブルを読んだ段階で、雪菜は春希の嘘に気がついていた、という事実である。
すなわち、雪菜は嘘でもいいから、春希に愛されたかったということになる。これは「決心か鈍らないうちに、私を奪って」という雪菜の台詞とも合致する。
ホテルの窓から、舞い散る雪を見て、かずさの記事を見て、そしてかずさを思い出して──

気がついた。強く自覚してしまったのだ。
春希はまだかずさのことが好きで、なのにかずさが介入できない状況に乗じて、春希を奪ってしまおうと、3年間の寂しさの刹那の爆発力で、後戻りのできない結末を作ってしまおう、という。

「3年前と全くやってることが同じである」という事実を強く認識してしまった。

そういうふうに、ぼくには思えた。

雪菜の「どうしてこうなっちゃうんだろう……」は、3年前と全く同じことを繰り返す自分自身への慟哭なのかもしれない。
忘れることは出来ないのだろうか。どうしても、どうしても出来ないのか。


上でぼくが提示した道も一つの在り方だと思う。「時間が解決してくれることもある」というのは、実際に時が経ってみて、解決されたかどうかが初めてわかることだから。春希が「一生嘘をついて生きていく」つもりであったとしても、嘘が真実に変わる日が来るかもしれない。そんな日を目指して歩き続けるだけの覚悟さえあれば。
……その覚悟が持てないのであれば、かずさに許されることなくして前に進めないのであれば、もうこれはかずさの介入なくして、事態が好転することはまずないだろう。
これに関しては正直なところ、全く予想がつかない。シナリオの続きを待つしかないが、兎にも角にも3人いなければ話が始まらないのかもしれない。

最後に、春希について少し言及しておく。
終電を待つホームで「出版社に行く」「和泉に電話する」という選択肢が出てくる。
また、翌朝には「バイトに行く」という選択肢も出てくる。
これは明らかに、麻理さん、和泉ちゃん、小春ちゃんルートへの転換点である。
しかしながら、現実的には「3年間確執のあった女の子に拒絶されて絶望して」「他の女の元に走る」というのは、誰が考えてもまともな選択ではない。
雪菜がかずさの代用品だとすれば、他の3人は雪菜の代用品となる。苦しい時に真っ先に思い浮かぶ女が「代用品の代用品」である。真っ当な思考と神経ならば、とても出来ない。
麻理の言った通り、恋を仕事で挽回することは不可能で、この3年間の無理には負の側面しかなかったとするならば。
いや、負の側面"しか"なかったとまでは言わないまでも、少なくとも負の側面があったことは明確であり。

それはつまり、寂しさに弱くなった、という事実にほかならないと思う。

阿良々木暦くん的に言えば「人間強度が下がる」なわけだが。
幼い頃から特別親に愛されることも無く育った春希が、雪菜やかずさに愛されて、愛を知って。誰かを愛するということを認知して。
一度でも愛情に甘やかされた人間が3年間飢えたまま荒野に放り出されて。
言うなればこの「愛情の飢餓」こそが、クリスマスの夜、雪菜の唇を強引に奪った理由であり、他のヒロインへと逃避する原因であるように見える。

絶望的な事実が見えてきたところで、今回は終わりにしようと思う。part.2ということで、少し短いのもご愛嬌だ。
恋愛もの、創作の世界において、「誰でもいいから愛し愛されたい」という思想は壊滅的である。そのヒロインと結ばれるだけの合理的理由を説明できず、その他のヒロインを切り捨てるだけの十分な理由を提示できないからである。

……今日はもうホワルバ2に触るのはやめておこうと思う。明日は全く時間が取れそうにないので、次にお会いするのは明後日だ。さよなら。