カミサマごっこ

徒然なるままに、オタクする。

『WHITE ALBUM2』プレイ日記、4日目(part.1)

4日目 part.1

ひとまず3時間ほどプレイしたので、ブログを書こうと思う。選択肢が増えてきたおかげで、なかなかに濃い。頭がパンクしそうなので、ここいらで文字に起こして整理したい。

まずは、雪菜について。
「叱ってくれないんだね……」と零した雪菜。やはり、心配されたい、叱られたい、説教されたい、という気持ちがあったようだ。
寸時の差で成就しなかったが、その気持ちが春希に伝わったことはとても重要だったはずだ。
個人的には……悪いことをすれば叱ってくれる、と考えている雪菜が少し愛おしくもある。人間、どうでもいい相手のこと叱ったりなどしないものだ。つまり、春希にとって自身は未だ叱るにたる相手である(春希に関しては当てはまらないかもしれないが)と、確信、まではいかずとも、潜在的にそう意識しているから。信じ続けているからこその行動であると思えた。
ともすれば、雪菜は春希の気持ちを理解はしているのかもしれない。認められないだけで。

以前の記事でも書いているとおり、ぼくは雪菜を多少なり贔屓する節がある。それは、たとえ相手が和泉ちゃんだろうと小春ちゃんであろうと麻理さんであろうと、誰であろうと、その前に雪菜との関係と向き合うことなくしては、春希が幸せになれる道はないと確信しているからである。
まあ、純粋に雪菜がぼくの好みだから、という事実はなくもないが? ……ひとまず、この際置いておくとしても。

3年前、苦しい思いをした春希には、最後には幸せになってほしい。そのためには雪菜との関係を修復する必要がある。
それに、こんな春希と雪菜を見て、最も悲しむのはやっぱりかずさに違いないから。
ホワルバ2の前評判を聞いてゲームを始めたぼくではあるが、まずはハッピーエンドを目指したい。怖いもの見たさで、破滅的な馴れ合いを覗いたりするのも吝かではないが、それはもう少し心が落ち着いてから、だ。たとえこの袋小路に出口がないとしても、出口がないと確信できるまでは必死に出口を探したい。胃痛をただただ甘受するつもりは、まあ今のところあんまりない。

つまり何が言いたいかというと、雪菜からかかってきた深夜3時の電話に、なんとか和泉ちゃんが出ないように現時点で行使できるあらゆる選択肢を使い倒してみたけど…………ダメでした。ぼく、ああいう雪菜ちゃんの声マジでダメなんだよな。軽く絶望しちゃうやつ。終電逃した時に雪菜が泣いてたのもそうだったけど。
それでも、その後のレポートが完成した日は、なんとか和泉ちゃんを追い返し、雪菜ちゃんとのメールタイムへ突入したぼく。本当に、この2人好きなんすわ。雪菜と仲が修復できそうになってきて、またこのゲームが少し幸せになりました。
ただ、「クリスマスイブの間には来て欲しい」って言われてるの、これ死亡フラグにしか見えない。こういう時、丸戸作品では他のヒロインのどうしようもない事情で主人公が拘束されて、約束の時刻は守れず、しかしながら約束を破られた子も主人公の性格をよく理解しているせいで、責めるに責められず、結果的に主人公が悶々と罪悪感を抱え続けるっていう、よくあるアレですよね。はいはい、わかってるから…………って、そうじゃなくて。
なんとかして間に合わせてほしいもんです本当に…………。

次に新規ヒロイン3人衆について。
メタな観点から、3人の大まかな立ち位置だが、小春ちゃんが歳下ヒロイン、和泉ちゃんがタメのヒロインで、麻理さんが歳上系であると整理できる。和泉ちゃんも内部進学生でないということを加味すると、春希の世界が広がっていく中で、今まであまり関わりを持たなかったような種類の人の中からも春希の内面を理解する人間が登場する、というふうに捉えられそうだ。
1人1人について、言及していこうと思う。

和泉ちゃん。ここまでの描写を見ていると過去に何かしら抱えてこそいるものの、高校時代の春希について詳しく知っているとかそういうことはなさげな雰囲気がある。しかしながら、春希と家族的な境遇は似ていて、春希が今後も和泉に目をかけていくポイントになる予感がする。
彼女に関しては謎に包まれた部分があまりに多く、現段階では詳しく考察するに至らないが、1度春希に言い寄ってたあの場面は印象に残っている。……過去に男関係でトラブルがあって……とかだったら、まあ面白いけれども、それで春希に対してあの馴れ馴れしさというのはどうなのだろうとも思う。やはり謎だ。
(ちなみに、レポートの打ち上げの夜、和泉を家に泊める選択肢を1度だけ取ったが、雪菜に嘘をつく罪悪感に飲まれる春希を見ていられず、結局和泉ちゃんとのやり取りは見ずじまいだった。ぼくisチキン)

春ちゃん。3人の中では今のところ1番好きなヒロインだ。いい子なんだよな、この子。
3年前の春希とそっくりな割に、春希の表情から感情を察する感受性の豊かさ。ここは春希にはなかったポイントであるように思えた。
また、春希と過ごす時間を積み重ねる中で、春希を信頼するようにもなっている。「色々と事情があって、今は彼女と離れている」と説明しているあたり、その"事情"を知ることが春希を苦しめることになると直感しているのではないかと思う。大学の門に凸してきた時から考えてみれば、これは大きな前進だろう。
しかしながら、小春ちゃんは春希には雪菜がいるということをしっかりと認知している。親友の恋した人という立ち位置と、彼女自身の性格上、恋仲という方向に進んでいくのはかなりの難題であるようにも見えるし……何より、もしもそうなるのであれば、かなりの胃痛展開の予感しかない。この世界は生きづらすぎるな。

最後に麻理さん。ぼくが前記事で書いた予想は外れていて、春希のことは本当に冬馬かずさの同級生としてしか認識していなかったらしい。にも関わらず春希にかずさの記事を振ったのだから、これは春希に対する大きな期待の表れと見るべきだろう。編集者として、はもちろんだが。同時に、春希に対する心配と少なからぬの興味も持ち合わせていそう。
「辛い恋をしたからって仕事に逃げるな」
このセリフがとても印象的だった。春希の現状にフィットした発言ではあったのだが、それ以上に3年前の一悶着をここまでバッサリと切り捨てる人間は作中では初めてだったように思えるからだ。
……ゲームの世界を外から見ているぼくでも、introductory chapterを「辛い恋」と一言で切って捨てるのは無理だ。
完全な妄想だが、もしかすると麻理さんにもこういう経験があるのかもしれない。(今更ながらだが、これは和泉ちゃんにも当てはまる話であることに、)つまり、過去に辛い恋をして、仕事で自分を追い込んだ経験、あるいはそれに類似した経験があるからこそ、春希の破滅願望的な内面に気がついたとすれば、合点がいく。
もっとも、春希との会話における赤面っぷりから、恋愛経験がほとほとない可能性も……まあ否定はできないが、そうなるとその前の発言とやはり合わない気がする。麻理さんの過去エピソードには注目していきたい。

シナリオ全体としてそうだが、春希の周りには春希に"与えてくれる"人間が多いと思う。和泉ちゃんが言う通り、まさしく高校時代の春希は与えて与えて、自分の睡眠時間を削るような役回りだった。それでも、この苦しい状況で辛抱強く友達を続けてくれる武也や依緒だったり、初記事を祝ってくれる出版社の社員たちだったり。

雪菜との仲も少しずつ改善されつつあり、押せ押せムードのシナリオだが、個人的には「かずさの記事を担当することを雪菜に言えなかったこと」が、魚の小骨の如く喉につっかえている。

古人曰く、いいことがあった後には必ず悪いことがある、らしい。和泉ちゃんの暴走か、あるいはかずさの帰国か……。

いや別にぼくはハッピーエンド望んでるからな?!